「ひとり仕事術」を読む

「ひとり仕事術」を読んだ。内容は、タイトル通りのひとりで仕事をしていく為の術を紹介している。ただ、この本のいいところは、実際に活動されている方々に実際に取材をし話を聞いて居るところだ、と思った。実際に活動している方の声というのは、こちらが聞こうと思っても、なかなか聞けないし、もし聞きに行くにしても、それなりの事前準備が必要な気がして躊躇してしまう。生の声を聞けるというのは、これほどいいものは無い。そして、なによりフリーランスで活動する上で必要な作業を、会社の部署で表わしてる点が面白かった。目のツケドコロがいいとも思った。「劇団ひとり」みたいだし。。。
これを読んでて思ったのは、今会社勤めをしている僕でも「今から実践できる事柄」が紹介されていた事。そして、僕が一番気にしている事(やろうと思ってても、やれていない部分)を、ずばり指摘されてしまった事。「ひとり福利厚生」での心と体のホグシや息抜き、「ひとり経理部」の金銭感覚を身につける事の大切さ。これらは、”独立してからじゃなくても、今からでもやっておいた方がいいな”と思ったくらいだし、自分が今出来ている事・出来ていない事が、おぼろげではあるが以前よりは見えてきた感じがする。もう少し読み返してみれば、もっともっと見えてきそうな気がする。
そして、こういう本に多いのがメリットしか書いていない事。でも、この本はキチンとデメリットも書いてあり、「こんな人は今のまま会社勤めの方がいい」とハッキリ書いているところに、ハナマルをあげたい。本当に、その人の事を思って教えているのなら、メリットだけでなく失敗談や苦戦した事のデメリット部分を言って欲しいし、言いたいと思ってるから、ハナマル(笑)。
いままで、「独立」とか「起業」というものを漠然と"大変なもの"として認識していた気がするけど、これを読んで、ひとつひとつ丁寧に片付けていけば、なんとかなるのかな?と楽に考えられるようになったのは良かったと思う。あせらずじっくり一歩一歩考えて、将来を決められれば、いいな。「ひとり仕事人です」と言える日が来るのは、そう遠くないのかも。。。なんて。

「ひとり〇〇部」、この表現がいいなぁ、やっぱり。

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中本 千晶

バジリコ 2005-10-07
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ブログ「ひとり仕事カフェ」
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